鉛筆、マジック、消しゴムなどの文房具をまとめて持ち運ぶためのペンケース(筆箱)。革でできたシンプルなブランドものや、布でおしゃれに作られたものまで、様々な種類が存在する。
ペンケースと言えば、小・中・高校生が、学校で使っているイメージが強いが、実際には仕事場や家の書斎で、趣味や仕事に使っている大人も多い。
このペンケース、実は空のペットボトルを使って、簡単に手作りすることができる。この記事ではその方法を詳しく解説する。
ぜひ最後まで記事に目を通していただき、参考になれば幸いだ。
ペットボトルペンケースの作り方
ここからは実際に空のペットボトルを使って、ペンケースを手作りする方法を、順を追って解説する。
必要な材料と道具
ペットボトルペンケースを作るのに、必要な材料と道具は以下の通り。
- 空のペットボトル 1本
- マーカー(マジックペン)
- ノコギリ
- ハサミ
- 紙ヤスリ
空のペットボトル
この記事で、作り方を解説しているペットボトルペンケースは、ペッットボトルの形をそのまま利用しているので、自分の用途に合った大きさと形のペットボトルを用意する。フタも使用するので、フタ付きのものを用意。
マーカー(マジックペン)
ペットボトルに切り込みを入れる作業で、切る線を描くのに使用する。
ノコギリ
ペットボトルの飲み口部分は、カッターナイフやハサミでは切れないので、ノコギリを使用する。
もちろん大工仕事で使う大きなものは必要ない。細めの工作用のものを用意する。
ハサミ
ペットボトルに切り込みを入れるのに使用する。
紙ヤスリ
ペットボトルを切り込んだ時に残る、バリを削り落とすために使用する。
切り込み線を描く
必要な材料と道具が用意できたら、ペットボトルを加工する作業に入っていく。
マーカーで切り込み線を描く
ペットボトルのキャップを外し、飲み口から底面まで、切り込む時の目印となる線を描く。
ペットボトルの真ん中
ペットボトルは、飲み口から真っ二つに切り込みたいので、上から見た時に、飲み口の中心から両側に、本体部分の真ん中を通る線を描く。
まっすぐな線
また使い心地と安全性を考え、切り込みを出来るだけまっすぐにするため、目印となる線もまっすぐ描く。
ペットボトルを切る
切り込み線に沿ってペットボトルに切り込みを入れていく。
飲み口はノコギリで
飲み口部分を始点に、ペットボトルを切る。飲み口部分は硬いので、ノコギリを使用する。
前行程で描いた切り込み線に沿って、片側づつ、切り込みが透明の本体部分にさしかかるまでノコギリで切る。
本体部分はハサミで
硬い飲み口部分が切れたら、ハサミを使って透明の本体部分を切り込む。
切り込み線に沿って、ペットボトルの上から下まで切り込む。
底は残す
この記事で作り方を解説している、ペットボトルペンケースは、ペットボトルの形そのままを利用した構造なので、底部分は完全に切り離さず、繋がったままにしておく。
ここまでで大方の工作作業は終了。切り込みを入れたペットボトルがワニの口のようにパカパカ開閉する。
ヤスリでバリを取る
ペットボトルを切り込んだ時にできた、バリを紙ヤスリで削り落とす。バリが残っていると、怪我をする原因になるので、しっかりと落としておく。
これで全ての工作作業は完了。
文房具を収容する
完成したペットボトルペンケースに、実際に文房具を収容する。
開いて一気に収容
ペットボトルペンケースに文房具を収容するには、切り込んで二つに別れた本体部分を手で広げ、網で魚を追って囲むように、文房具をすくう。
これで収容したい文房具が一気にペットボトルペンケース内に収まる。
キャップを閉める
文房具を収容したペットボトルペンケースに、初めに外しておいたキャップを戻して閉めれば収容完了。
作り方もシンプルだが、収容方法も実にシンプルだ。
ここまで、ペットボトルペンケースを手作りする、詳しい方法を解説してきたが、以下ペットボトルペンケースの特徴も解説する。
ペットボトルペンケースの特徴
ペットボトルで手作りするペンケースは、ペットボトルの形をそのままに、特徴を活かしている。
以下、ペットボトルペンケースを手作りするメリットを、いくつか上げておく。
ファスナーを使わない
ペンケースが壊れる原因の多くが、ファスナー部分に起因する。
ファスナーが壊れると、ペンケース内の文房具を保持することができず、鉛筆や消しゴムが落下してしまう。
ペットボトルを使えば、キャップで封をするので、ファスナーは必要ない。
シンプル
ペットボトルペンケースは、ペットボトルそのままの形を利用するため、実にシンプルなデザインだ。
シンプルなデザインなので、カバンの中でかさばらず、楽に取り出すことができる。
大容量
ペットボトルの形そのままを利用している、ペットボトルペンケースは、大きさを自分の用途に合わせて選べるので、大き目のペットボトルを使用すれば、大容量のペンケースができる。
鉛筆や消しゴム以外にも、太めのマジックやコンパス、定規や分度器まで、必要なもの全てを収納しておくことができる。
安い
使用する空のペットボトルは、普段リサイクルゴミとして回収されているので、自分でペットボトル飲料を買わない限り、材料費は無料だ。
工作作業に必要な道具も、すでに持っているなら買う必要はないし、持っていなくても知り合いから借りれば、全てタダで手作りすることができる。
最後に
タダ同然で手に入る、空のペットボトルを利用した、ペットボトル型のペンケースの作り方と特徴を解説した。
小学生から大人まで誰もが使うペンケースを、お金をかけずに手作りし、実際の生活で使うのに、少しでも参考になったのであれば幸いだ。
この記事ではあくまでも基本的な作り方にだけ触れたが、工夫次第では、もっとおしゃれなペンケースになる。
実際に自分でペットボトルペンケースを作った様子を、下の動画にまとめたので、合わせて参考にして欲しい。