*この記事で紹介している内容は、筆者本人の経験や参考資料から参照しており、健康状態の改善や、内容を保証するものでは無い。あくまでも参考として読み進めて欲しい。
ストレスの多い現代社会において、健康的な生活を送るのは難しく、日常生活の忙しさから、体調管理を継続して行うにはコツが要る。人は誰でも、健康的な日常生活を送りたいと思っているが、本格的な健康管理を徹底している人は少ないのが現状だ。
忙しさを理由に体調管理を怠ると、日々のパフォーマンスを発揮できなくなり、長い目で見て、大きな病気の発症につながる可能性もある。
この記事では、忙しい日常生活を送りながらでも、簡単に取り組める体調管理3つの習慣を紹介する。ぜひ最後まで読み進め、これからの健康管理の参考にしてほしい。
忙しい日常で体調を整える3つの習慣
忙しい日常生活で体調管理を続けるには、簡単にできる事を習慣化し、毎日欠かさず行うのが肝となる。
朝一の白湯
夜寝ている間、人間の体からは、通常200~300mlの水分が失われると言われている。この失われる水分は、ちょうどコップ1杯の水と同じ量で、朝起きた直後に同量を補給することで、目覚めを快適にしたり、腸の動きを活性化させる効果がある。
すっきり目覚める
朝起きた直後にコップ1杯の水を飲むと、眠っていた胃腸が動き出す。胃腸は副交感神経によりコントロールされており、胃腸が動き出すことで副交感神経が刺激される。副交感神経は、自律神経の中でも、体をリラックスさせる働きがあり、働きが低下している朝一に、水分を補給することが、体をリラックスさせ、快適な朝を迎えることに繋がる。
便秘解消
朝起きた直後に、コップ1杯の水を胃腸に行き届かせることで、胃結腸反射が起こる。胃結腸反射とは、体を起こし食べ物や水分を摂ることで、胃が刺激され動き出す働きの事。この胃結腸反射を起こすのに、コップ1杯の水を補給するのが効果的なのは想像できる。胃腸が動き出せば、排便が促されるので、便秘の解消に繋がる。
白湯か常温で
コップ1杯の水と言っても、冷たい水はNGだ。朝起きて間もない体に、急に冷たい水を入れると、反応として血圧上昇を促す。朝は体がびっくりしないように、白湯か常温の水を飲むことが望ましい。
急激な体温低下を招くことなく、体が求めている水分を、必要な分だけ取り入れるのが、気持ちのいいリラックスした朝を迎えるコツだ。
10分の昼寝
日本では「昼寝=怠け者」のイメージを持っている人も多いが、海外の多くの企業、中でもグーグル、アップル、マイクロソフトなどの一流企業では、仮眠時間や仮眠スペースを取り入れている。これが意味するのは、仮眠が持つ効果が実に優れているかだ。
ストレス軽減
昼寝や仮眠をとることは、脳を休ませることに繋がり、ストレスが軽減される。朝から全力全開で勉強や仕事をした場合、昼過ぎには体も脳も疲れる。疲れると100%のパフォーマンスを発揮することは不可能だ。このため、10分間でも良いので、体と脳を休ませることで、ストレスを低減させ、仕事や勉強を効率的に進めることができる。
認知能力・注意力・創造力向上
仮眠をとる事で脳を休ませると、その後のパフォーマンスが上がる。実際にアメリカのNASAで行われた実験では、仮眠後の認知能力・注意力が30%以上上昇している。
また世界有数のIT企業が仮眠制度を導入するのと、彼らの創造力が明らかに優れている事が、偶然の一致ではないのは明らかだ。
記憶力向上
仮眠をとる事で脳が休まるのは、脳に関する能力を最大限に活用することに繋がる。脳の働きで特に重要なのが記憶力だが、ストレスの溜まった脳では、記憶力が衰える。
10分間でも昼寝をすることで、脳の他の働きと同様、記憶力も向上する。脳が休まれば、その分能力を発揮できるので、記憶力が求められる若い学生でも、昼寝の効果を得ることができる。
就寝前後のストレッチ
人間の体は、動かさないでいると固くなる。筋肉がこわばり、肩こりや腰痛の原因となったり、リラックスできない状態で寝不足が続いたりし、仕事でも勉強でも、十分なパフォーマンスを発揮できなくなる。
就寝前後にストレッチを行い、体の筋肉をほぐせば、1日溜まった疲れを和らげる事ができ、快適な睡眠を得られたり、日々の活動でのパフォーマンスに良い影響を与える事に繋がる。
けがの予防
ストレッチで体をほぐす事で、筋肉の柔軟性が上がる。柔軟性が上がると、関節を動かせる範囲が広くなり、体をスムーズに動かせるようになる。スポーツなど体を動かす活動でけがをしにくくなったり、高齢者の転倒防止にもつながる。
プロのスポーツ選手が、時間をかけて入念にストレッチを行うのはこのためだ。スポーツをしない場合でも、寝る前や起きた後の10分程度のストレッチをおすすめする。
肩こり・腰痛の改善
本来筋肉には、体内の血液循環を助ける、ポンプのような働きがある。硬直した筋肉はポンプの機能を十分に発揮できないだけでなく、毛細血管の発達を妨げ、高血圧や肩こり、腰痛を悪化させる。
ストレッチを行い、筋肉に柔軟性を与え、体内の血液循環を改善することで、肩こりや腰痛など、体の不調を改善・予防することができる。
とにかくリラックス
ストレッチを行う時は、とにかく体をリラックスさせる。自然な呼吸でゆっくりと体の筋肉を伸ばす。夜寝る前に行うのが最適だ。好きな音楽を聴きながら行えば、心も体もリラックスできる。
ストレッチを行うことで、副交感神経が刺激され、体を緊張から解き、リラックスした睡眠を得られるようになる。
最後に
ここまで、時間が無い人でも、健康管理を維持継続するための、3つの習慣を紹介した。各習慣は決して1つの効果を生むだけではなく、総合的に多くの間接的な効果を生む。
人は誰でも、日々健康な状態で過ごしたいと思っている。そのためにやらなければいけないことは、そう多くは無い。時間が無いは言い訳にならない。
この記事が、日々の健康管理を見直すきっかけとなれば幸いだ。
■参考サイト
一般社団法人半田市医師会 健康管理センター ストレッチの効果
mi-mollet 名医が教える「朝、1杯の水を飲む」だけで健康でいられる理由
オキシゲナイザー 朝起きて1杯の水を飲むメリットと正しい飲み方
フランスベッド 大人にも昼寝は必要!効果的な昼寝の取り方
Diamond Online NASAも認める「昼寝」の驚くべき効果