参考動画参照:wikiHow
フライパンにこびり付く頑固な焦げは、水で洗った程度では落ちない。特殊な洗剤を使うか、金たわし(ステンレス製)で擦り落とすのが一般的な洗浄方法だが、無駄に体力を使うし、焦げは落ちてもフライパンを傷つける事が良くあり、最適な方法とは言えない。
しかしどこの家庭にでもある、重曹と酢を使えば、こびり付いた焦げを完全に落とし、新品同様のフライパンを復活させることができる。しかもほとんど力を入れる必要がない。
次章からは、フライパンが焦げ付く原因も探りながら、誰でもできる超簡単なフライパン洗浄方法を、順を追って詳しく解説する。ぜひ最後まで記事を読み進め、今後の参考にしてほしい。
フライパンが焦げる原因
実際の作業を解説する前に、まずはフライパンが焦げ付く原因を知っておこう。原因を知ることで、焦げ付くのを防ぐ方法も見えてくる。
フライパンが汚れている
焦げの正体は、食材がこびり付いて熱され炭化した物。外面の焦げはガス火によるスス。焦げを放置したまま鍋を使っていると、焦げ自体に食材がくっつき、さらに焦げ付く原因となる。
面倒でも、フライパンを使った後は、毎回綺麗に洗ってから片付けることが重要なのはこのためだ。
火力が強すぎる
料理をする時に、火力が強すぎるのも、フライパンを焦がしてしまう原因となる。考えてみれば分かるが、火が強すぎると、料理中の食材が焦げ、フライパンにくっ付いてしまう。
料理のレシピでは、火の加減が必ず書いてある。適度な火加減で温度を調整しながら料理することが大切だ。
油が馴染んでいない
フライパンで食材を炒める場合、フライパン自体を良く温め、油をしっかり馴染ませないと、食材がくっつき、焦げ付く原因になる。
料理する前に油を温めて馴染ませる事で、フライパンがコーティングされ、食材が直接触れるのを防げる。
長時間温める
こちらも考えてみれば当たり前の話だが、時間をかけて食材を煮込むような料理では、フライパンも焦げやすい。
火でフライパンを温める時間が長ければ、それだけ水分が飛び、中の食材はフライパンにくっ付く。煮込み料理中は、定期的に中の食材をかき混ぜフライパンにこびり付かないようにする。
以上、フライパンが焦げ付く主な原因を解説した。すでに焦げ付いてしまったフライパンは仕方ないが、普段からこれらの点に注意していれば、フライパンが焦げ付くのを最大限防ぐ事ができる。
次章からは、すでに焦げ付いてしまったフライパンを、酢と重曹を使って綺麗に掃除する簡単な方法を解説する。
酢と重曹を使ってフライパンの焦げを落とす方法
前章では、鍋が焦げ付く主な原因を解説した。この章から、実際に焦げ付いたフライパンをピカピカに掃除する方法を詳しく解説する。
■フライパンの種類・素材をチェック!
フライパンの素材には様々な種類が存在するが、その中でもアルミ・銅性のものは、アルカリ性に弱いので、この記事で紹介している方法はおすすめしない。
必要な材料
酢と重曹を使って、フライパンのこげを落とすのに、必要な材料は以下の通り。
- 酢
- 重曹
- スポンジ
- 焦げたフライパン
酢
酸性の酢は、アルカリ性の汚れを溶かす性質があり、フライパンに付いた焦げを落とすのに最適だ。しかもどこの家庭にでもある調味料なので、わざわざ買う必要もない。
重曹
重曹はアルカリ性で、酸性の汚れを落とす性質があり、酸性の酢と一緒に使うことで、フライパンに付いた焦げを浮かせることができる。
スポンジ
普段食器を洗う時に使う、普通のキッチンスポンジを用意。
実際の手順
この章では、実際にフライパンに付いた焦げ汚れを落とす方法を、順を追って詳しく解説する。
フライパンに水を張る
汚れたフライパンに水を張る。量は底面が見えなくなる程度。
水を沸かす
フライパンを火にかけ、張った水を沸かす。5分程度沸騰した状態を放置。
酢を注ぐ
フライパンをシンクに移し、1カップの酢を注ぐ。
重曹を加え5分間放置
酢を注いだ後、大さじ2杯分の重曹を加え、5分間放置する。酢を加えた直後は発砲するので、作業前にフライパンは必ずシンクに移す。
スポンジで焦げを擦り流す
5分間放置した後、焦げ汚れが浮いてきたら、食器用スポンジで擦りながら、流水で流す。
さらに頑固な汚れには…
ここまでの手順を試しても落としきれない、ステインなどの焦げ汚れには、追加で以下の方法を試してみる。
重曹を加える
フライパンがからの状態で、カップ半分程度の重曹を加える。
お湯で重曹を溶く
フライパンに加えた重曹に、少量のお湯を注ぎ、手で混ぜて馴染ませる。
スポンジで擦る
フライパンを、食器用スポンジで重曹と一緒に念入りに擦り、頑固なステイン汚れを取る。
水で汚れを流す
スポンジで擦って浮かせた汚れを、流水で流す。これできれいなフライパンが復活する。
最後に
ここまで、フライパンが焦げ付く原因と、酢と重曹を使った、焦げ汚れの落とし方を詳しく解説してきた。特殊な洗剤や専用スポンジを買わなくても、家にある物を使って、簡単に鍋の焦げを落とす事ができる。
力を入れて擦る必要もないので、体力に自信のない人にもおすすめする。
記事の初めでも触れたが、この方法は全てのフライパンに使えるわけではない。アルミ及び銅製のものではおすすめしない。この場合、代わりに天日干しなど他の方法で焦げを落とす事ができる。
焦げ付いたフライパンで料理すると、味にも影響するので、普段からフライパンを焦がさない対策をしながら、焦げ付いてしまった時は、ぜひこの記事を参考にして欲しい。