防犯のために、様々な場面で活躍する南京錠。固定された錠とは違い、チェーンなどと組み合わせることによって、大きいものから小さいものまで、鍵をかけることが可能だ。
しかし肝心の鍵を無くした時は最悪だ。頑丈なだけに、簡単に開くことはない。
そこでこの記事では、緊急時に、鍵を無くした南京錠を、工具のレンチを使って解錠する方法を紹介する。
*1 この方法で解錠された南京錠は、壊れて二度と使えなくなるので注意。
*2 この記事で紹介している方法は、緊急時の対応であり、悪用は厳禁。
レンチを2本用意
レンチを使って南京錠を解錠する場合、シャックルと呼ばれるU字の掛け金を、テコの原理で広げるので、レンチは2本必要になる。
レンチの大きさは、口径部の片側が2本分シャックル内に収まるものでないと、テコの原理が働かず、解錠できない。
レンチの経口部をシャックルに通す
用意したレンチ2本の経口部(二股に別れた、ナットやボルトを挟み込むレンチの先端部分)の片側を、左右対称にシャックル内に通す。
シャックル内では、2本の経口部が、重ならないように並ぶ状態にする。重なっている状態では、テコの原理が働かない。
レンチ2本を閉めて解錠
シャックルに通したレンチ2本の、反対側の先端近くを握り、ペンチのように閉める。レンチ同士を近づける要領で、シャックル内にテコの原理が働くようにする。
異音と共にシャックルが開き、南京錠が壊れて解錠されれば成功。
まとめ
日常生活の中で目にする機会が多く、様々な場所で使われている南京錠だけに、緊急時に鍵が見当たらない時は、この方法を使って解錠することができる。
繰り返しになるが、この記事で紹介している方法は、あくまでも緊急時の対応のためのものであり、悪用することは厳禁だ。
使う機会はないかもしれないが、緊急時のために、知識として頭の片隅で覚えておいても損はしない。