風呂やトイレの洗面台を掃除しても、いつも決まって落ちないのが、水道蛇口の汚れだ。この頑固な汚れの正体は「水垢」で、白いウロコ模様に見える。時間をかけて少しずつ蓄積し、長期間放っておくと結晶化する。
水垢は頑固なので、普通の洗剤を使ってもなかなか落ちず、急に友人や恋人が家に遊びに来た時、意外と目立ってしまう。来客した相手は、あなたの家の水道蛇口を見て、無意識のうちに、あなたに不衛生で不潔なイメージを持ってしまうかもしれない。
しかし心配はいらない。どの家にでもある「歯磨き粉」を使って、たったの60秒ほどで水道の蛇口についた水垢を落とす掃除方法がある。
この記事では、具体的な掃除方法と、水垢の発生対策を詳しく解説していく。また実際に私もこの方法を試し、その様子を動画にまとめたので、記事下の動画を合わせて参考にして欲しい。
注意1:結晶化しすぎた水垢は、この記事で紹介している方法では全て落としきる事ができない場合がある。
注意2:この記事での「歯磨き粉」は、研磨剤入りのものを言う。
水垢とは
水垢の正体
水垢はマグネシウムやカルシウムの成分が、時間をかけて蓄積したもので、洗面台のボール、蛇口、かがみ、風呂場などに見られる。
はじめは白いウロコ模様に見えるが、放っておくと白または黄色に結晶化し、普通の洗剤では落としきれない頑固な汚れのになる。
水垢の発生原因
水垢の発生する原因は、『水そのもの』で、結晶化するのは水に含まれるマグネシウムやカルシウムが蓄積するからだ。
つまり定期的に水を使う環境での、水垢の発生は避けられない。だからこそ簡単に水垢を落とす方法を知っておくと役に立つ。
水垢の一般的な掃除方法
水垢を落とす一般的に知られる方法は下記の2通りだ。
酸を使って落とす
インターネットなどで調べると、水垢を落とすには、クエン酸やお酢が有効だと書かれている。これはクエン酸やお酢に含まれる酸が、アルカリ性の水垢を溶かすからだ。
しかしこの方法では、酸が水垢を溶かすのを、しばらく待たなければならない。今すぐに水垢を落としたい時には使えない方法だ。
水垢を削って落とす
水垢は結晶化するので、物理的に削って落とす方法もある。水垢を削る専用の掃除道具が売っていたり、クレジットカードを半分に切って、削る道具として使ったりできる。
しかし専用の掃除道具や、水垢を削るのに使えるクレジットカードが無ければ、そもそも不可能な方法ばかりだ。
そこで次章で解説している、『歯磨き粉』を使った水垢の落とし方を読み進めて欲しい。歯磨き粉は誰でも持っているので、誰でも試せる方法だ。
『歯磨き粉』を使って水垢を落とす
歯磨き粉に含まれる研磨剤を利用して、水道の蛇口についた水垢を、たったの60秒で落とす方法を、順を追って詳しく解説していく。
歯磨き粉を蛇口に着ける
蛇口全体に広がる量の歯磨き粉を、蛇口に着ける。
スポンジで蛇口を磨く
スポンジを使って、歯磨き粉を蛇口全体に広げるように磨く。
歯磨き粉を水で流す
蛇口全体を磨き終わったら、残った歯磨き粉を水で流して落とす。
この時点ですでに、蛇口がピカピカになっている事が分かる。
水滴を拭き取る
歯磨き粉を水で流した後、水滴をタオルで拭き取る。
水垢で汚れていた水道の蛇口が、歯磨き粉を使って磨くだけでピカピカになる。水垢を落とす前と後を比べれば、効果は一目でわかる。
水垢の発生対策
水垢が発生する原因は水そのものなので、発生を抑えるには水滴を残さないようにする。
しかし水道を使うたびに、いちいち水滴を拭き取るのも面倒なので、1日1回、決まった時間に蛇口を拭き取る。例えば、夜歯を磨いた後、朝顔を洗った後など、決まった時間に水滴を拭き取るようにすれば、くせもつきやすく、常にきれいな蛇口を保持する事ができる。
最後に
ここまで歯磨き粉を使って蛇口の水垢を最短最速で落とす方法を紹介してきた。普通の洗剤ではなかなか落ちない水垢も、歯磨き粉に含まれる研磨剤によって削り落とせる。
急な来客で他人が家に来る場合でも、この方法ならすぐに蛇口をきれいに洗う事ができる。
またピカピカに磨いた蛇口を、きれいに保つために必要なのは、毎日水滴を拭き取ることだと解説した。水垢がこびり付いて苦労するくらいなら、1日1回水滴を拭き取るのは簡単な事だ。
実際に私が、自分でこの方法を試してみた。その様子を動画にまとめたので、下の動画をみて参考にして欲しい。